どうして“合う”枕になかなか出合えないのか？

当店に枕を作りにいらっしゃるお客様のほとんどが、眠りや日々の体調に多少の不満をお持ちです。なんとかしたいと、枕を作りにいらっしゃる。しかしながら、枕の役割は敷き寝具と首周りにできる隙間を埋めることに留まります。仰向けの時は、首の後ろ。横向きの時は、肩と敷き寝具の間。あくまでも首周りの環境整備が枕の仕事です。

しかしながら睡眠の質は、首周りを整えただけでは完成しません。首から下の身体を載せる敷寝具で、寝姿勢を整えて適度な寝返りを打てる環境を作る、そうしてはじめて、睡眠の質の向上が叶います。敷寝具をきっちり整えてから枕、の順です。

寝姿勢の崩れる敷寝具の上では、どんな枕も力を発揮できないのです。

こういった観点から、小川ふとん店では、オーダー枕のご予約をいただいた際、敷き寝具について教えてくださいとお伝えします。

その敷寝具が、お買替え間もないものでそのお客様に合っていると分かった場合は、なるだけ似た状態を当店で作り、枕の微調整をしていきます。ご安心ください。(ご自身でお運び頂けるのであれば、マットレス持込みもOKです)しかし経年劣化の大きなもの・合っていないものをお使いであった場合は、その旨正直にお伝えし改善策までお話しします。ご承知おきください。

枕と敷き寝具はセットで考えて決めましょう