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光の使い方で睡眠の質をあげてみよう

新年度はじめの睡眠習慣について、いくつか書いてきました。

ゴールデンウィーク明けの今日は、【光の使い方】についてお伝えします。

 

数年前、睡眠の学習をする中で、目に入る光がいかに睡眠に作用するかを知りました。

そして読んだ一冊が、『頭がよくなる照明術』PHP新書432 結城未来著。

はじめに断っておきますと、頭がよくなる秘訣は一切書かれていません。

私が知りたいこととは関係なさげなタイトルに少々躊躇いましたが、平易な文章で書いてあるので読みやすく、

自身の暮らしにどう光を取り入れていこうか、という視点が自然と生まれてくる感がありました。

おすすめします。

 

ともかく、日本人は光の取り入れ方がうまくはない、と言えます。

夕暮れ時のマンションを見ても、白い光の灯っている部屋がたくさんあります。

人に備わっている睡眠の仕組みを妨げない光を知るには、太陽の光を参考にすれば簡単。

朝は白く強い光、夕方は赤くやわらかい光、です。

部屋の向きや窓の大きさ・数によって、光の取り入れ具合には違いが出ますが、まずは基本を。

 

 

朝はカーテンを開けてしっかりと外の光を室内に取り入れましょう。

曇りや雨の日でも、晴れの日と同様でいいのです。目で光をしっかりと受け止めて味わいます。

 

日が落ちたら、室内には、オレンジ色のやさしく柔らかな光を。

部分照明をいくつか組み合わせて部屋全体をなんとなく明るくする、というのが理想。

天井にひとつ大きな光源があって人を照らすのではなく、複数の小さな照明が壁を照らすそのおこぼれを人間が使う、

くらいの強さが、動物である人間の睡眠サイクルにフィットする様です。

 

長期間の休みで睡眠サイクルが乱れている子供さんにも、この光の使い方は効果があります。

早起き➔早寝と併せて試してみるとよいですよ。

すぐに効果が出ずとも、続けてみましょう。