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ドライクリーニングと水を使ったクリーニングの違い

長年使った寝具は、とても汚れています。

敷ふとん・敷き毛布・敷きパット・掛けふとん・掛け毛布・枕・・・。すべての寝具は汗や皮脂をたっぷりと吸い込んでいる為です。

近頃は、わたのお洗濯をしてからのお仕立て直しをおすすめしています。

すっきりと気持ちの良いおふとんが出来上がります。

 

その汚れには、汗・尿・血液・・・とありますが、最も染みこんでいるのは汗です。

汗は水溶性の汚れです。

 

では、寝具のお洗濯にはどんな方法が適しているのでしょうか。

ドライクリーニングは、ひと言で言うなら【水を使わないクリーニング】。“縮み・型崩れ・色にじみ”など、水で洗濯したときに起こる変化を防ぐ目的で、「水」の代わりに「有機溶剤」を用いる洗濯方法のことです。有機溶剤は、石油や塩素などが原料なので、油溶性の汚れに効果を発揮します。

一方、水を使ったお洗濯は、中性もしくは弱アルカリ性の洗剤等を用い、水溶性の汚れを落とすのが得意です。、

 

となると、ほとんどの寝具には、ドライクリーニングではなく水を使ったクリーニングが必要です。

この違いをまずは意識して、敷ふとんなどの重寝具を洗う場合は、クリーニング屋さんに質問してください。

「汗を落としてきれいにしてほしい」と。そうでないと、せっかく出してもニオイの気になる状態で戻ってくることになります。

 

ウール毛布等、お家洗いのできるものは、おしゃれ着用洗剤を用いて洗濯機でつけ置きを。

中性洗剤は素材を傷めない様マイルドな洗浄力なので、洗濯液につけて触らずに放置する時間が大事です。

30分ほど浸けておき、汚れが洗濯液に溶け出してから、おしゃれ着洗いコースやデリケートコースで洗濯機を回します。

そして、しっかり乾燥させることも大切です。