先週NHKのあさイチで、うちにも関係のあることが放送されていました。
“ウール”の高騰
ウール100%のセーター類が手に入らない・・・とう投稿から、
実はどうなの?を解明していました。
実はこれ、今に始まったことではないのです。
数年前から、ウール寝具のメーカーさんから聞いていました。
羊毛にひけをとらない(と思われる)化学繊維が生み出され、
価格も安価で安定していること・手入れの簡単さから、化繊が主流を占めるようになり、
羊毛の生産は減少・・・という循環だと。
さらに、中国が豊かになり、多くの人がより高級なウールを求め、
その大半が中国に輸出されるようになったことが拍車をかけ、価格高騰が止まらないのです。
かといって、一旦止めた羊毛の生産を一足飛びに増やすことは難しそう。
まずはおいしい牧草の生える土壌へ戻すため、土地を耕すところから始める必要があるでしょうし、
人材の確保・育成も大きな課題となるのでは、と思います。
利益を生む仕組み作りも、必要なのかもしれません。
毎日耳にするSDGS。
脱炭素=CO2の削減・プラスティックゴミの削減を唱っていますが、
繊維の主流が化学繊維であっては、そもそもなしえない事なのでは?
何十年かかって分解されることはなく、マイクロプラスチックになって地球に残り続けていく・・・
でも人間には毛皮がないのだから、身を守る為の繊維は不可欠で、
それならウール・キャメル・羽毛などの動物性繊維、綿・麻などの植物性繊維を、
なるだけCO2を出さずに栽培・紡績していく仕組みを考えないと、本当には達成できないんじゃないのか。
なんて、私ひとりが考えてもどうにもなりそうにない事を、つらつらを思っています。
2年ほど前、サントリーの社長さんが、『欧米はペットボトルを目の敵にするが、違う。再び瓶の利用に戻したとして、その洗浄・運搬(瓶はペットボトルに比べ重いため、輸送面で劣る)過程で大量のCO2を排出する。だから、ペットボトルを使いながら環境に負荷をかけない仕組み作りこそ、今やらねばならない事だ』という
趣旨の話をされていて、なるほどと思ったのを思い出します。
どうすれば、地球がずっと美しい場所であり続けられるのか・・・
人間が我慢をすることなく、楽をしながらそれを実現できることなんてあるんだろうか・・・
それこそ、多少身を切る改革がいるんじゃないの・・・?
と、はじめてここで口にしてみました。
まずはうちの家から。
うちの店から。
ちいさなことからこつこつと。
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