お使いの枕を検証する

先日オーダー枕をお作りなったO様。

数年前に奥さまが、旧タイプオーダー枕と敷きふとんをお作りになり、そのご縁で今回ご来店下さいました。

昨晩までお使いになっていた枕を持参されましたので、まず検証をすることに。

一見して、①高すぎること　②暑くて当たり前の素材であること　がわかりましたので、正直にお伝えしました。今回新しくオーダー枕を作ろうとお思いになったのが、『昨年くらいから急に暑く感じるようになったから』をいう理由。確か奥さまもそうおっしゃっていた記憶が･･･。

お使いの高反発ウレタンは、頭や首の自重で沈み込み、下がりきった所で反発して首を支えてくれる素材です。

合う方には気持ちよくはありますが、蒸れ感が欠点。ピロケース等の素材を工夫して蒸れ感を軽減して使う他ありません。

②の暑さに関して、当店の枕は蒸れを起こしにくい素材ですので、クリアできます。

そして①の高さ。オーダー枕で適した高さを作り、試して頂きました。ここで、ひとつご提案をしました。

ソフトランディングでいきましょうか？と。

昨晩まで、仰向け時に首が前へ少し折れる程度の高さで眠っておられたので、一気に理想的なところまで低くしてしまうと、違和感から眠りにくくなる可能性がありました。ですので、その日は私たちが“もう少し低くしたい”と感じる高さに留めてお使い頂き、1～2週間程のちに理想的な高さまで下げる、段階を経た調整をご提案しました。

ですが数十分横になっておられる間に、違和感がないことが確認できましたので、今回は一気に理想的な低さまで調整をし、お持ち帰り頂きました。近々様子をお伺いしたいと思っています。

ご自宅のマットレスとのマッチングによっては細かな調整が必要な場合もありますが、まずはゆったりとした気持ちで眠りにつくことをお願いしています。快眠には心がけて頂きたいことがいくつもあり、どうしても私たちは細かくお伝えすることになります。それが使命と言わんばかりにお伝えしてしまうので、それがかえって睡眠に関する感覚を鋭敏にしてしまい、リラックスから遠のいてしまうこともあります。

睡眠は習慣性のもの。行動を変えることで、睡眠も変わっていく･･･そういうものです。

とにかくあまり考えすぎず、呼吸を整えてリラックスして横になることから。

やってみて下さいね。