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使用の有無とお手入れ方法の異なる4種の羽毛パックを

下から33度で温め、上からサーモグラフィーで観察しました。

温度差がわかりやすい温度分布にしてあります。

 

真っ青になっているという事は、

温められた羽毛ふとん内の熱が、表面から放散されていることを示します。

つまり、温かくないおふとん、という事。

 

中に充填されているのは、使用済み 且つ 除塵のみのお手入れをした羽毛

人間の皮脂や塩分が浸み込んだ羽毛を、洗浄はせずに塵・ホコリのみを取り除く処理をしたものです。

羽毛についた汚れはそのまま残っているので、羽毛がフワッとしていません。

ベタッネトッとしたまま縮んでいるので、パック内で羽毛のない部分ができ、

そこから温まった空気が逃げてしまっている状態です。

順に、使用済み スチームのお手入れのみ ➔ 使用済み 洗浄のお手入れ ➔ 新しい羽毛

となります。

 

新しい羽毛なのに、青いところがあるのはなんで?!

それは、今回の実験が湿度を与えていない為だと思われます。

 

羽毛は吸着発熱する自然素材。

実際には眠っている人から出た水蒸気が付着したときに、熱量が発生します。

それが今回の実験では、人の寝床として最も適した33度に設定はしてありますが、

湿度の設定はありませんので、吸着熱による温度上昇は含まれていないと思われます。

 

いずれにせよ、長年使用した羽毛ふとんが温かくないのは、羽毛自身が汚れて縮んでいるから、

羽毛が壊れてしまっているから、マス目間を羽毛が移動してスカスカな部分ができているから、という他に、

羽毛が固まることで羽毛の過疎化が進み、放熱されてしまうから、だという事がよくわかる実験でした。

 

羽毛を完全洗浄する リフォームは、とても有効です。

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